富山競輪開設71周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」(GⅢ)は23日、第11Rで決勝戦が行われ松浦悠士(31=広島)が岐阜2段駆けにしっかり反応。最後は3コーナー捲りから平原康多の猛追をタイヤ差で振り切り、4月の川崎記念以来16回目のGⅢ優勝を果たした。2着は平原、3着は和田圭。
4日間を自力で戦い抜いた松浦は少し疲れ気味。それでも達成感に満ちた笑顔でファンの祝福に応えた。
「中団が理想」だった初周は東勢4車の前受け。好スタートを決めた山口が中団、松浦は後ろ攻めに。想定外の流れにはなったが、ここから策士・松浦の神髄を見ることになる。
「とにかく吉沢さんに突っ張られないように」 青板バックは目いっぱい車間を切ってカマシ気味に踏んだ。まずは第一関門クリア。その上をすかさず岐阜勢が巻き返す。
「山口君が全開で来たので、竹内さんが早めに出てくれないかなと期待していた。その通りになった」
そう、岐阜2段駆けを誘発したのだ。あとは悔いを残さないように最終バックから自力発動。平原の猛追をタイヤ差で振り切った。
「このメンバーで自力で勝てるとは正直思っていなかった。成長したと思う」
次走は来月1日開幕の岐阜記念。オールスターからの連戦でたまった疲労を抜き、中部地区GⅢ連覇に挑む。
◆次走 優勝した松浦と2着の平原は9月1日に開幕する岐阜記念。3着の和田は27日からの名古屋FⅠに出走予定。